個人間の借金取り立ては根気よく!「必ず」回収できる借金取り立て方法

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名村法律事務所

Woman indoors using cellular phone frowning

「会社の同僚にお金を貸したまま退職されてしまったけど、連絡していいものかわからない」

「交際相手にお金を貸したのに返してくれる気配がない」

個人間の借金取り立ては人間関係も絡むため、非常にデリケートな問題といえます。今回は個人間の借金取り立て方法と注意点について確認していきましょう。

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岡田法律事務所

個人間の借金取り立てはとにかく「根気よく」行うことが重要!

Young man finishing his extreme mountain climb

個人間の借金の取り立ては、消費者金融の取り立て以上にタフなものになります。

なぜなら、法的手段が取りづらいうえに、取り立てを行うのは「貸主である自分ひとり」だからです。

「いくらなんでも常識がある人ならお金が入ったときに返しに来てくれるだろう」などと甘い考えを持っている人はいつまでたっても借金を回収できません。

借金取り立ての方法を確認する前に、まずは取り立てにあたっての心構えから見ていきましょう。

個人間の借金取り立てはとにかく「根性」!相手が嫌がるくらいでないと全く意味がない

Blonde girl yelling at black boyfriend as quarreling indoors

借金の取り立てに失敗する人の共通点は「相手に気を使ってしまう」ことです。

取り立てで重要なことは、「相手と縁を切るつもりで、嫌われてもいいという覚悟で、しつこく取り立てること」にあります。

「相手に嫌われてしまうかも・・・」などと思っている時点で絶対に回収できないでしょう。そもそも、借金を返さない人は非常識であることを忘れないでください。

ただし、実際に嫌われたり縁が切れたりすると、周囲の人間関係やその後の生活で困る相手もいるでしょう。

次は取り立てにあたって、注意すべき人間関係について確認していきます。

貸した相手との人間関係を確認しよう

It great to have real friends

借金取り立ては非常にタフであり、相手の気持ちなど考える余裕はありません。

お金を回収できようができまいが、相手との人間関係が破たんすることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。

そのため、取り立てを行う前に、「借金取り立てを行ってもよい相手」なのか見極める必要があります。

親戚、兄弟といった家族

親戚や兄弟といった家族の場合、一生付き合っていく、切っても切れない縁です。取り立てる金額にもよりますが、少額であれば取り立てないほうが得策でしょう。

なぜなら、縁が切れることによって、その後の人生で連絡が取れないことが大きな問題へと発展する可能性もあるためです。

実際に縁を切る手続きを取るとしても膨大な労力とお金がかかります。

相当な場合でない限り、貸したお金は帰ってこないとあきらめたほうが良いのかもしれません。

一生付き合っていきたい友人

こちらの場合もお金は返ってこないとあきらめたほうがよいでしょう。

冒頭にあったとおり、借金の取り立てを行うということは、その人と縁を切るつもりでないと回収できないからです。

一生付き合っていきたいほどの友人なら、お金よりも友情を大事にしたほうがよいでしょう。

仲は良いものの、縁が切れても困らない友人・会社の同僚・知人・交際相手など

相手がそこまで深い関係でない友人や知人である場合には、「鬼になったつもりで」借金を取り立てましょう。

そこまで関係が深くない相手からお金を借りている時点で非常識ですし、ましてや返さないとは言語道断です。

ただし取り立て方が「脅迫」にあたるような場合は、「脅迫罪」として逆に訴えられてしまうこともあるので注意しましょう。

次に効果的な借金取り立て方法と、取り立てる際の注意点について見ていきます。

訴えても無意味?『本当に』回収できる借金取り立て方法3選!

Stressed business man
借金を取り立てるにあたって、「本当に」回収できる方法は以下の3つしかありません。

  1. 電話による借金取り立て
  2. 文書による借金取り立て
  3. 対面による借金取り立て

それぞれ効果的な取り立て方法ですが、一歩間違うと逆に訴えられるリスクもあるので効果的な取り立て方法と注意点を詳しく見ていきましょう。

電話による借金取り立て:最も効果的な取り立て手段!とにかく電話しまくって取り立てる

Businessman screaming at phone

地味ですが、最も効果的な取り立て方法は「電話」です。

なぜなら電話なら「勤務先」「自宅」「携帯」と様々な角度から相手にプレッシャーをかけることができ、かつ取り立てを行う側としても簡単に取り立てることができるためです。

しかし、電話で取り立てを行うデメリットとしては、地味であるがゆえに「根気」がいることです。

電話による取り立ての効果的な方法をまとめると以下になります。

  • 勤務先や自宅の留守電など、まずは間接的に精神的プレッシャーを与えていく
  • 次に相手の携帯電話へと直接的な精神的プレッシャーを与える
  • 電話の間隔は「12時間以内」にすること※根気よく行うことが重要

大変かもしれませんが、相手が折れるまで連絡し続けましょう。


https://twitter.com/mitsuki24111/status/712416414317948928

電話による借金取り立ての注意点

①恐喝まがいの言葉は使わない

暴力的な言葉を使ってしまった場合は「恐喝」で訴えられる可能性があります。

②職場に電話する際はやりすぎに注意

業務妨害で訴えられる可能性があります。

電話での取り立て方法について見ていきました。電話での取り立ては精神的プレッシャーを与えることができるものの、裁判になった際に証拠として何も残りません。

一方で、文書の場合は証拠として証明力を持たせることができます。次は、「文書で取り立てる」方法について見ていきましょう。

文書による借金取り立て:法的証拠に!?証拠として残るため書き間違えないように注意 !

Young woman working in office

文書で請求する場合には注意が必要です。内容を書き間違えて送ってしまうと、その内容を逆手に、返済しないで済む方法を取られてしまう可能性があるからです。

文書で請求する方法は、大きく分けて2つあります。

  • 請求書を送る
  • 内容証明を送る

内容証明は手続きの手間がかかるため、まずは請求書から始めたほうが良いでしょう。

請求書については多く送ったところで読まれないうえに手間もかかるため、月に2~3回程度で十分です。

次に内容証明の場合、書類の証明者が貸主と借主だけでなく、証明者に第3者である「郵便局」も含まれるため法的効力を持ちます。

ただし、書き方を間違えると不利になってしまうので、実際に送る際は行政書士などに確認を取りましょう。

文書による借金取り立ての注意点

①断言するような言葉を使わない。

相手を拘束するような文を入れるとしても「ことができる」という書き方にしておくことで、貸主側に選択権を残すことができます。

②行政書士などに見てもらったほうが安全

物的証拠として残るため、特に内容証明で送る場合は行政書士に見てもらったほうがいいでしょう。

電話や文書で取り立てても全く効かない相手もいます。そういった相手には直接取り立てに行くしかありません。次は、対面で取り立てる方法について見ていきましょう。

対面による借金取り立て:手ぶらでは帰らない覚悟で直接借金を取り立てにいこう

Hand ringing doorbell

最もプレッシャーを与えることができる方法が、「相手の家へ取り立てに行くこと」です。相手の家へ直接訪問する場合、それなりのリスクも伴うので、しっかりと確認していきましょう。

対面で請求する場合のコツは以下になります。

  • どんなに少額でもいいので返済してもらう(本人以外でも可)
  • 給料日やボーナス後といったお金が入る日を狙って訪問する

訪問したら必ず少額でもいいので払ってもらいましょう。そうすることで、「この人は返済しないと帰ってくれない」という意識づけができます。

逆に毎回上手く逃げられてしまうようでは舐められてしまうので、少額でも必ず返済してもらうようにしましょう。

また、給料日やボーナス日の直後は、高い確率でお金をもっているはずです。そういった日を狙って取り立てに行くことで、返済してもらえる確率があがるでしょう。

対面による借金取り立ての注意点

対面による取り立ての場合、それなりにリスクも高いため詳しく説明していきます。

まず、「絶対にやってはいけないこと」は以下になります。

  • 本人に「無断」で借金の内容を近隣住民に知らせる(許可があればOK)
  • 本人以外に「請求」する。(自発的な支払を受けることは問題ない)
  • 器物を損壊する
  • ペットや同居人など暴力をふるう
  • 「帰れ」と言われたのにも関わらず帰らない
  • 暴力的な言葉で脅す

ここに挙げたようなことをしてしまった場合、「名誉棄損」「器物損壊」「脅迫」といった罪で逆に訴えられてしまう可能性があるので注意をしましょう。

個人間の借金取り立てのみ許されている方法[参考]

参考程度ですが、貸金業者では禁じられていて、個人間では許されている取り立て方法もあります。

  • 近隣に迷惑がかかるほどの大声で呼ぶ(借金返せと言ってしまうと名誉棄損となるので注意)
  • 夜9時から朝8時の間に訪問する

ただし、どんな形で訴えられるかわからないので注意しましょう。

回収できる3つの方法について見てきましたが、裁判を起こして回収することを考えている方もいると思います。

しかし、裁判では債務が確定するだけで、強制的に回収できるとは限りません。

オススメはしないですが、裁判による借金取り立てについて見ていきましょう。

少額裁判による借金取り立て:債務は確定するが、借金取り立ては続く?

Portrait of lawyers

相手が支払いを無視し続けた場合、「少額裁判」によって返済を迫ることができます。

しかし、裁判には大きなデメリットがあります。

  • 貸主への費用負担が大きい
  • 60万円以下の借金なら強制執行する権利を得ることができるが、裁判費用がかかるため、損する可能性すらある
  • 勝訴しても控訴された場合は通常の裁判となってしまう

裁判を起こす際は、弁護士に掛かる費用や、裁判所へ支払う費用は貸主が負担しなければなりません。

60万円以下の借金なら強制的に回収できますが、費用がかかるため元が取れない可能性が高いです。

そのため、借金を本当の意味で回収するには「電話」「書面」「対面」の方法で取り立てていくしかないでしょう。

借金取り立て業者に頼む場合は十分注意しましょう

Businessman hand cuffed (mid section)

どうしても自分で取り立てることができないとなった際、借金取り立て専門の業者に依頼することを考えるかもしれません。

しかし、こういった業者はヤクザ関係が絡んでいる可能性が高く、自分が依頼したことにより相手に被害が発生した場合は、依頼者に罪が着せられることになります。

法務局も忠告している通り、トラブルが多く発生しているので、どんなに回収が難しくても業者に頼む場合は十分に注意しましょう

※法務局:債権回収会社と類似の名前をかたった業者による架空の債権の請求に御注意ください

回収が困難な場合はまず弁護士などに相談して「適法」に回収できる手段がないか検討することがベストな選択肢といえます。

個人間の借金取り立て方法まとめ

Tensed mature woman sitting in bed

個人間の借金の取り立てについて見ていきましたが、いかに個人間の取り立てが大変かご理解いただけましたでしょうか。

そもそも論になってしまいますが、最も重要なことは「お金を貸さない」ことです。

お金を貸してしまった場合は、返ってこないくらいの気持ちでいたほうが良いでしょう。