サラ金や闇金の違法な借金取り立て方法に注意!消費者金融の取り立て規制

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名村法律事務所

Man's eye with raised eyebrow

お金を返さないことはよくありませんが、誠実な対応を取っているにも関わらず、過度な取り立てにやってくる業者もあります。

今ではずいぶん減りましたが、身の危険を感じるほどに干渉してくるケースもあります。

消費者金融から異常と感じるほどの取り立てを受けているならば、消費者金融の違法な取り立てについて正しい知識を身に着け、適切な対応を取れるようになりましょう。

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岡田法律事務所

目次

サラ金や闇金のこんな借金取り立ては違法!消費者金融に適用される貸金業法とは

Judges Gavel, Legal Code And Scales Of Justice Closeup

お金を貸すことを事業としている消費者金融などの会社を「貸金業者」と呼びます。近年の、多重債務者の増加が社会問題となったため、この貸金業法が制定されました。

貸金業法には様々な条文がありますが、貸金業法第21条では「取り立て行為の規制」というものを定めています。(参考:電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ – 貸金業法

第二十一条  貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。

取り立て行為の規制の条文では、10の具体的な禁止事項を定めています。

それでは、具体的な禁止事項ついて見ていきましょう。

サラ金や闇金の違法な借金取り立て方法10個│これをされたら訴えよう

貸金業法で定められている禁止事項10個を見ていきます。具体的な事例と対応策も合わせて記載したので、似たようなものがあれば弁護士に相談してみましょう。

①貸金業者が借金取り立てをしてよい時間に決まりがある(貸金業法 第21条第1項1号)

Anxious Businessman Looking at Office Clock

正当な理由がないのに、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。(貸金業法 第21条第1項1号

貸金業法の第21条第1項1号では、「社会通念に照らし不適当と認められる時間帯」というものを定めいています。この不適当とされる時間は具体的に言うと、「午後9時から翌午前8時」を指します。

事例1:帰宅を待って自宅で待ち構えていた貸金業者

消費者金融から100万円ほど借金をしていた20代OLのA子。諸事情で2か月分ほど借金の返済が遅れていましたが、消費者金融との連絡は普段から誠実に対応しており、月末には振り込むことを約束していました。

しかし、とある日仕事から午後10時頃に自宅へ帰ると、消費者金融マンが自宅前で待ち伏せていたのです!

対応策

このケースでは、不適当と認められる時間帯での訪問のため、「違法」となります。最近のスマートフォンは日付やGPS機能がついているので、写真や動画を取るなどして、証拠を押さえておきましょう。

②約束した時間外に取り立ての連絡を取る(貸金業法 第21条第1項2号)

Businessman using phone in office

債務者等が弁済し、又は連絡し、若しくは連絡を受ける時期を申し出た場合において、その申出が社会通念に照らし相当であると認められないことその他の正当な理由がないのに、前号に規定する内閣府令で定める時間帯以外の時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。(貸金業法 第21条第1項2号

貸金業法の第21条第1項2号では、債務者が債権者に対して「この時間に電話してくださいよ」と伝えていた場合や、すでに完済しているのにも関わらず、指定した時間以外に連絡してきたり接触してきた場合は違法となります。

事例2:大事な友人の結婚式の最中に・・・

30代男性のB氏は50万円のカードローンを消費者金融から借りていました。

週末に小学校からの親友の結婚式があったため、「もし用があるときは、友人の結婚式がるため××の時間は避けてください」と伝えていました。

結婚式当日、楽しいはずの披露宴の場で携帯が急に鳴りだしたしました。

なんと相手は取り立て業者!怒ったB氏は「言ったはずですよね!この時間はやめてくれって」と怒鳴ると、取り立て業者は「そんなの聞いてないですよ、早く借金返してください」

対応策

このケースは、事前にB氏が連絡していたはずの時間外に連絡してきたため、「違法」となります。相手の業者名と取り立ててきた番号をメモしておいて、あとで弁護士に相談しましょう。

③勤務地や自宅以外の両親へ連絡を取る(貸金業法 第21条第1項3号)

Happy senior couple relaxing on sofa

正当な理由がないのに、債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所に電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所を訪問すること。(貸金業法 第21条第1項3号

貸金業法の第21条第1項3号では、勤務先や両親の家といった「本人の自宅以外」の場所へ電話や訪問することを禁じています。

事例3:毎日のように会社宛へ取り立て業者が!

20代男性職員であるC氏は、パチンコで負けたお金30万円ほどを消費者金融から借りていました。

ある月に返済するためにお金がなく、そのことはすでに消費者金融側にも説明していました。しかし、返済が遅れた翌日から毎日のように会社へ電話が来るようになりました。

対応策

C氏は誠実に返済が遅れていることを伝えていたため、会社宛へ電話することは違法となります。返済が遅れそうな場合は、きちんと先方に伝え、また伝えたことを何か録音等でとっておきましょう。

④帰ってくれと言われたのにも関わらず、その場に居座る(貸金業法 第21条第1項4号)

Stalker spying on woman at front door

債務者等の居宅又は勤務先その他の債務者等を訪問した場所において、債務者等から当該場所から退去すべき旨の意思を示されたにもかかわらず、当該場所から退去しないこと。(貸金業法 第21条第1項4号

貸金業法の第21条第1項4号では、債務者が貸金業者に対して「帰ってくれ」と伝えた場合は、言われた貸金業者はおとなしく帰らなければならないことを定めています。

事例4:自宅の前から離れようとしない・・・

30代OLのD美は消費者金融から40万円ほど借金をしていました。とある休日、いつもよりゆっくり寝ていられると思っていたら朝8時と同時にチャイムが鳴りました。

「誰だこんな休日の朝早くに・・・」と思い、ドアを開けるとそこに立っていたのは消費者金融の取り立て人でした。

先月未入金で連絡していなかった自分も悪いため、「本日中には入金をするので、今日は帰ってもらえますでしょうか?」と伝えたが、「いえいえ、いつ逃げられるかわかりませんからね。入金を確認するまでは返りませんよ。ほら早く銀行へ行く支度をしてください」と伝えてきたのです。

対応策

「帰ってください」とD美が伝えているにも関わらず、取り立て人が帰らなかったため違法となります。このケースにおいても録音を取るなりして、証拠を押さえておきましょう。

⑤そこらじゅうに嫌がらせの張り紙をする(貸金業法 第21条第1項5号)

Wanted

はり紙、立看板その他何らの方法をもつてするを問わず、債務者の借入れに関する事実その他債務者等の私生活に関する事実を債務者等以外の者に明らかにすること。(貸金業法 第21条第1項5号

貸金業法の第21条第1項5号では、貼り紙といった形で名誉が棄損されないように債務者を守る規定を定めています。

事例5:張り紙のせいで近隣住民に借金していることを知られてしまった。

30代トラック運転手のE郎はギャンブルで負けてカードローンから150万円ほどの借金をしていました。

E郎は元々雑な性格であったため、借金の支払いを2カ月ほど滞納しており、さらには消費者金融会社からの連絡も無視していました。そんなある日、家を出るとなんとそこら中に自分の顔に「借金滞納者」の文字が書いた貼り紙がなされていました。

対応策

理由はなんであれ、貼り紙のような行為は禁じられています。警察を呼んでもいいですし、カメラで撮って証拠を押さえておきましょう。

⑥借金返済のために他の金融機関から借入れることを要求する(貸金業法 第21条第1項6号)

Man holding an umbrella

債務者等に対し、債務者等以外の者からの金銭の借入れその他これに類する方法により貸付けの契約に基づく債務の弁済資金を調達することを要求すること。(貸金業法 第21条第1項6号

貸金業法の第21条第1項6号では、借金返済のために他の金融機関から借り入れることを要求することを禁止しています。

事例6:親にお金を借りてでもいいから金を用意しろと迫られる

カフェでアルバイトしている女子大生Fは、彼氏に貢いでしまいカードローンで15万円の借金をしていました。

なんとかバイトで見繕うとしていたところ、取り立て業者から「ほかの業者に頼めばお金は作れますよね?早く返済してください」と電話で迫られました。

対応策

債務者以外から弁済資金の調達を要求することは違法です。会話内容を録音するなどして証拠をおさせておきましょう。

⑦債務者以外の者に弁済するよう求めること(貸金業法 第21条第1項7号)

Financial problems in family

債務者等以外の者に対し、債務者等に代わつて債務を弁済することを要求すること。(貸金業法 第21条第1項7号

貸金業法の第21条第1項7号では、債務者以外のものに弁済を求めることを禁止しています。。

事例7:親に借金のことを知らされてしまった

30代女性のH子は為替で負けて500万円の借金を負っていました。両親は裕福であったものの、責任感が強いH子は自分で解決しようとしていました。

ある日親から連絡があり、「500万円も借金しているって本当?詐欺か心配なんだけど、、、」。親が裕福であることはかぎつけ、親へ直接連絡を取り、弁済を求めていたのでした。

対応策

親へ弁済を求めることは違法です。親のもとへもう一度要求が来た際に、その要求の証拠をとっておきましょう。

⑧債務者以外の人に債務者の連絡先を教えるよう協力を求める(貸金業法 第21条第1項8号)

Close-up of a businesswoman talking on a cordless phone

債務者等以外の者が債務者等の居所又は連絡先を知らせることその他の債権の取立てに協力することを拒否している場合において、更に債権の取立てに協力することを要求すること。(貸金業法 第21条第1項8号

貸金業法の第21条第1項8号では、債務者以外の人に対して拒否しているのにも関わらず協力を求めることを禁止しています。

事例8:友人や親に居場所を聞かれて大騒ぎ

50代会社員のI氏は、ギャンブルで負けて1000万円の借金を抱えていました。ある日インフルエンザで寝込んでいて、電話に出られない状況が3日続きました。

消費者金融はI氏が逃げ出したと勘違いし、I氏の友人や親から拒否されているのにも関わらず、居場所を突き止めるよう協力を要求したのでした。

対応策

債務者以外の協力を拒否している人へ協力を要求することは違法です。 理由はあるものの、友人や親を証人として責任を追及しましょう。

⑨債務整理等の委任状が弁護士から届いても取り立てを続ける(貸金業法 第21条第1項9号)

Mixed race businessman gesturing and looking frustrated

債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法 人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。(貸金業法 第21条第1項9号

貸金業法の第21条第1項9号では、債務整理といった委任状が届いたあとでもなお取り立てを続けることは違法とされています。

事例9:債務整理したのに・・・

40代会社員のJ氏は、親友の保証人になっており、友人が自己破産したことにより借金3000万円を代わりに支払うことになってしまいました。

しかし半年後も支払いができなくなり債務整理を行うことに決めました。弁護士から債務整理の案内を債権者へ送り、これで取り立て人生から解放されると思ったら、翌日また電話が来たのです「債務整理で逃げようとするのか?」と。

対応策

債務整理等の案内を送ったあと、さらに請求を求めるのは違法です。取り立てに来た証拠を残しておきましょう。

⑩違法取り立ての予告等をすること(貸金業法 第21条第1項10号)

Teenage Girl Feeling Intimidated As She Walks Home

債務者等に対し、前各号(第六号を除く。)のいずれかに掲げる言動をすることを告げることをいいます。(貸金業法 第21条第1項10号

貸金業法の第21条第1項10号では、ここまでで上げた事例のうち6号以外の項目を行うことを予告することを禁止しています。

事例10:もっと返さないと家の周りに貼り紙をだしますからね・・・

20代OLのK氏は、借金をしてまで高級バッグを買う浪費癖がありました。

カードローンから借りた総額はなんと200万円。反省をしたKは少しづつですが返済をするようになりました。しかし取り立て屋はもう少し早いペースで返済してほしかったため「もっと早いペースで返してくれないと貼り紙出しますよ?」と電話でKに告げたのだった。

対応策

脅しのような違法行為に予告をすることは違法です。録音を取って証拠を残しておきましょう。

正当な理由とは?

rear view of a caucasian business person looking at the question marks on white board.

各号で「正当な理由」という記載がありますが、どういった意味なのでしょうか?

ここでいう正当な理由とは、貸主が借主に対して何度も連絡をしているにも関わらず無視をしているような場合を指します。

つまり、連絡をしばらく無視してしまった場合、職場等に来られたとしても相手にとっては「正当な理由」にあたるため、違法行為ではありません。

誠実に連絡を取って置けばこのようなことにはならないため、普段からコミュニケーションは取るようにしておきましょう。

サラ金や闇金から違法な借金取り立てをされたときはどうすればいいの?

Stressed business woman working on a laptop

上記であげたような違法な借金取り立てをされた場合にはどうすればよいのでしょうか?

家の前から帰ってくれない場合など、緊急性が高いものは警察に相談するようにしましょう。警察に証拠となるものを提出して、業者に注意してもらえるようにすれば、その業者は高い確率で違法な取り立てをやめます。

緊急性を要しない場合や、証拠が足りないような場合は弁護士に聞いて対応策を考えたほうが良いでしょう。

サラ金や闇金の違法な借金取り立てまとめ

Close-up of a businesswoman wearing a wireless headset and looking sideways

いかがでしたでしょうか?今回は消費者金融の違法な借金取り立て方法についてまとめました。

適切な対応を取っていれば基本的に相手も違法行為となるようなことはしてきませんが、万が一の場合はしっかりと証拠をとり警察に追い払ってもらうようにしましょう。