英国EU離脱問題で大損! FXや株の負けは自己破産の対象になる?

スポンサーリンク
名村法律事務所

britain-president

2016年6月24日に、国民投票によってイギリスのEU離脱が確定しました。

日経平均株価は急落し、ドル円相場も大きく円高へと動きました。

今回のような事件でFXや株で大きな借金を負ってしまった場合でも自己破産の免責を受けられるのか見ていきましょう。

スポンサーリンク
岡田法律事務所

英国EU離脱問題でどれほどの影響があったのか?

eu-fx-aso

2016年6月24日にイギリスのEU離脱が確定した直後、日経平均株価や為替に大きな動きがあり、多額の借金を負ってしまう人が続出しました。

ここ数カ月では見ないほどの値動きだったため、返済できないほどの損を被ってしまった人もいるようです。

ネット上の反応

EU離脱問題についてインターネット上では大騒ぎとなっていました。

人身事故が多発…

リーマンショック時もそうでしたが、為替や日経平均株価が大きく動くと、返済できないほどの借金を負ってしまった人が線路に身を投げて自ら命を絶つという事件が多発します。

自殺の名所、新小岩駅では緊急の体制も…

このように、FXや株はうまくいけば大儲けする反面、失敗すると命を絶つほどの借金を背負ってしまうことがあります。

では、今回の英国EU離脱問題のような事件で多額の借金を負ってしまった場合、人生をやり直す道はあるのでしょうか。

FXや株の失敗で自己破産の免責を受けられるのか?

自己破産とは?

Business decisions

どうやっても返せないほどの借金を抱えてしまった場合、日本の法律では「破産法」による自己破産の申請が認められています。

自己破産にはどういった効果があるのかというと、今抱えている借金をゼロにすることができます。

ただし、なんでもかんでも自己破産を認めるのではなく、自己破産の申請には条件が設けられています。

では今回のようにFXや株で負った借金について自己破産の申請が認められるのでしょうか。

自己破産が認められるには条件がある!

自己破産が認められるには、こういった場合には自己破産を認めませんよという破産法の「免責不許可事由(めんせきふきょかじゆ)」に該当しないことが原則です。

株やFXで負った借金はどうなのでしょうか。株やFXで負った借金が免責不許可事由にあたるのか、確認していきましょう

原則として株やFXの借金は認められない

businessman hand stop

結論から言うと、原則として株やFXで負った借金については自己破産申請ができません。

免責不許可事由が列挙されている破産法252条1項をみるとこう書いてあります。

『第二百五十二条  裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。
(中略)
四  浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと』

ただし、すべて不許可としてしまうと、EU英国離脱問題が発生した時に起きたような人身事故が多発してしまうので、例外を設けています。

まだ諦めるのは早いということですね!それでは例外の規定を見ていきましょう!

救いの手!自己破産の「裁量免責」とは?

Female Architect Studying Plans In Office

原則として免責不許可事由がある場合には、借金を免責してもらうことができません。

しかし、実際には裁判官が個別に自己破産の申し立てを認めるべきかどうか判断しています。

この制度を「裁量免責(さいりょうめんせき)」と呼びます。

関連記事:『免責不許可事由って?自己破産して免責になる条件

裁量免責については、破産法252条2項に以下のような記載があります。

前項の規定にかかわらず、同項各号に掲げる事由のいずれかに該当する場合であっても、裁判所は、破産手続開始の決定に至った経緯その他一切の事情を考慮して免責を許可することが相当であると認めるときは、免責許可の決定をすることができる。

たとえば免責不許可事由に該当することが明らかであったとしても、今回の英国EU離脱問題のような特殊なケースなどにおいては「この件については免責してあげたほうが良い」という判断がなされる場合もありえるのです。

「為替での借金は免責不許可事由に該当するからもうお終いだ・・・」と考えてしまうことはもったいないといえます。

借金が免責されるかどうかは弁護士の力量よってに大きく変わるため、腕のいい弁護士を見つけて人生のやり直しをしましょう。

命を絶つという選択肢は絶対にやめましょう

new life

いかがでしたでしょうか。

今回の英国EU離脱問題に関してFXや株で数千万円~数億円単位の借金を負ったとしても、助かる方法はあります。

一人で悩んでいても、悪い方向へ考えがいってしまうだけなので、まずは弁護士や法テラスといった所へ相談しに行きましょう。